プエラリアを飲むと汗が増える?

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プエラリアはむしろ発汗を止める

プエラリアには、汗が増える作用ではなく、むしろ汗を止める制汗作用があります。
というのも、女性ホルモンにはエストロゲンとプロゲステロンがあります。
プロゲステロンには体温を上げる働きがありますから当然発汗作用があります。
一方でエストロゲンは、汗を抑える働きがあります。
更年期障害の症状として発汗があるのは、ホルモンバランスの乱れの影響を受けて、自律神経が乱れることで起こります。体温調節や血管の拡張と収縮がうまく調整できなくなるのです。
プエラリアに含まれる植物性エストロゲンは、エストロゲンと構造が似ていることからレセプターと呼ばれるエストロゲン受容体と結合することができます。
この作用により体内のエストロゲン不足を補うことができるため、エストロゲン不足が原因で起こる更年期の発汗を抑えることができます。
これらの点を踏まえると少なくともエストロゲン不足による発汗は、プエラリアの摂取によって解消できます。
一部の制汗剤には、このようなプエラリアのエストロゲン様作用から成分としてプエラリアが含まれるものもあります

プエラリアを摂取することで汗が増える可能性

プエラリアを摂取することで汗が増える可能性があるとすれば、プエラリアの体内の脂質代謝を上げる働きが考えられます。
エストロゲンに体内の脂質代謝を促進する働きがあることから、エストロゲン様作用のあるプエラリアを摂取することでエストロゲン不足を補い脂質の代謝を促進するという理屈です。
プエラリアは、このような脂質代謝を促進する働きがあるため、ダイエットに効果的であると言われています。
体内の脂質代謝が上がるとサラサラとした小粒の汗が多く出るようになる傾向があります。
プエラリアを摂取することでこのようなサラサラとした小粒の汗が多くなったとしたら、それはプエラリアの脂質代謝を上げるという作用が原因です。

プエラリアを過剰摂取すると汗がでる?

プエラリアを過剰摂取することで、女性ホルモンバランスが崩れて発汗する可能性があります。
医学的には証明されていませんが、プエラリアの過剰摂取によって体内のエストロゲン活性が強くなりすぎて、本来体内から分泌されるエストロゲンの分泌量が少なくなってしまう危険性があるようです。
そうなった場合にホルモンバランスが崩れることで発汗する可能性はあります。
プエラリアは、通常の摂取量(原産国のタイでは1日の上限は100mgに制限されています)に従って摂取するようにしましょう。

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